中国チベット自治区ラサで起きた共産党・政府に対する僧侶や市民の抗議行動は、16日までに鎮圧された。しかし、インドに拠点を置く非政府組織(NGO)チベット人権民主化センターによると、四川省のチベット族居住地域で僧侶ら約1000人が治安部隊と衝突、7人が射殺されるなど、騒ぎは中国各地に飛び火し始めている。
一方、ロイター通信は地元当局者の話として、チベット自治区に隣接する四川省のアバ県で16日に約200人が地元警察署に火炎瓶を投げ、建物が焼失したと伝えた。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)などによると、四川省や青海省のチベット族居住地域で警察署が放火されたり、多数の僧侶が逮捕されたりしており、多数の僧侶らが拘束されたという。チベット亡命政府の報道官も四川省で3人、青海省で6人が死亡したとの未確認情報があると語った。
ニュースソース
http://www.asahi.com/international/
update/0316/TKY200803160158.html
インド亡命中のチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世は16日、中国チベット自治区での騒乱発生後初めて記者会見し、「平和を装うために武力を使っている」と中国政府の対応を非難。
中国政府の対チベット政策を「恐怖による支配」「文化的虐殺」などと批判し、「国際機関がチベットの実情と(騒乱の)原因を調べてほしい」と呼び掛けた。
報道によれば、アメリカは現地の状況を把握し、現地のアメリカ人の状況を把握するため担当官のラサへの派遣を要請中国政府に要請したが、拒否されたという。
ニュースでアメリカ政府の動きは報道されるが、日本政府の動きはほとんどありません。