渡海紀三朗文部科学相は28日付で、新しい小中学校の学習指導要領を告示した。2月15日公表の改定案の「総則」に道徳教育の目標として「我が国と郷土を愛し」との文言を加え、小学校音楽で君が代を「歌えるよう指導する」と特記するなど愛国心教育をより強調する修正を加えた。
文科省は「パブリックコメント(意見公募)のほか改正教育基本法の趣旨や国会審議、与党とのやりとりを踏まえた修正。特に重要な修正部分はない」と説明。しかし、長期にわたる中教審の公開審議を踏まえた改定案公表の後になって、国民の間で賛否が分かれる愛国心教育に関する修正を多く加えた不透明な手続きは批判を呼びそうだ。
ニュースソース
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/
2008032801000010.html
国歌を習い歌えるというのは当然だろうし、郷土や国について深く学ぶ必要性も当然にある。
しかし、その学びの中で「愛する気持ち」が生まれるかどうかは、個人の思想、信条の自由であって強制されるものではない。また、「愛」があるからこそ、この国のシステムに対して批判し、反対意見を表明できる国でなければいけないのではないだろうか。