全国大学生協連(東京)の学生生活実態調査で対人関係で「空気を読む」ことを意識する大学生が、全体の約83%に達しているという結果が出た。
周囲との関係づくりについて「周りの空気を読むことを気にする」とした学生が「気にする」「やや気にする」を合わせ、男子で81%、女子で85%を占めた。
「KY(空気が読めない)」という言葉が最近流行ったが、こんなにも多くの大学生が「空気を読む」ということに注意を払っているということに少し驚く。
日本では昔は小さなコミュニティの中で生きてきた。地域ごとに同じようなものを食べ、同じ苦労をして、同じような考えで生きていると、自然と相手のことも理解し合えてきたのだろう。
コミュニティの崩壊、経済格差、グローバル化。様々な要因が重なり、人々の価値観が多様化した現代社会に生きる若者の苦労も少しわかるような気もする。
現代の若者のコミュニケーション能力の不足が問題視されることもあるが、それは大人も同じこと。
大人たちよりもむしろ若者のの方が、コミュニケーションを取るための方法を一生懸命模索しているのかもしれない。